京セラフィロソフィ: 日々採算をつくる ~今日心に刺さった言葉
個人事業主として、一人で経営を行っていますが、
規模の大小にかかわらず、経営を進める上での悩み
というのは尽きないものです。
そんな中、一つの指針として勇気や智恵、気づきを
いつも感じることのできる著書がいくつかあります。
ご尽力された稲盛和夫さんの言葉は特に力を与えて
下さいます。
京セラフィロソフィ
http://www.amazon.co.jp/dp/4763133713
◎日々採算をつくる p489
経営というものは、月末に出てくる採算表を見て行うものではありません。
細かい数字の集積であり、毎日の売上や経費の積み上げで月次の採算表がつくられ
るのですから、日々採算をつくっているのだという意識をもって経営にあたらなけれ
ばなりません。毎日の数字を見ないで経営を行うのは、計器を見ないで飛行機を操縦
することと同じです。これでは飛行機はどこへ飛んでいき、どこに着陸するのか、わ
からなくなってしまいます。同様に日々の経営から目を離したら、目標には決して到
達できません。
採算表は一人一人の毎日の生きざまが集積した結果であるということを忘れてはな
りません。
月次決算は締日から十日以内につくる
仮に前月の結果が出るのに十日かかるとすると、先月はこうだったから今月はこう
いう手を打たなければならないと思っても、アクションを取るのに十日も遅れてしま
うことになります。
採算は経営者の意志でつくられる
経営というのは、毎日の動きを追っていかなければなりませんが、そうするとどうしてもただひたすらがんばって一日を過ごし、その成り行きで採算が出てくるという状態になりかねません。経営者として一生懸命にがんばっているのはわかるのですが、採算がただ成り行きの数字だとすると、そこからは経営者の意思が伝わってきません。
経営というのは、経営者の意志で行っていくものです。
経営を行っていく上で、これは非常に大事なことです。例えば、「先月は大変悪い
決算で利益が出ませんでした」というような場合は、利益が出ないような経営を経営
者自身がやったのです。「いえ、私は努力したのですが、なぜかこうなったのです」
というようなことは通りません。採算と言うのは、良かれ悪しかれすべて経営者の意
志の表れなのです。数字というものを目の前にしたとき、経営者は自分自身に対して
絶対に言い訳ができないものなのです。
京セラフィロソフィ p489~494 から抜粋
「数字に対して経営者は自分自身に対して絶対に言い訳ができないもの」
この一言は骨身にしみます。しっかり日々の採算を意識し、経営を高めていかなければいけません。精進精進。