ものごとをシンプルにとらえる
京セラフィロソフィの最後に、「ものごとをシンプルにとらえる p599」という項目があります。
私たちは、ともするとものごとを複雑に考えてしまう傾向があり、自分自身で迷いの中に入り込んでいる状況を作り出してさえいるのかもしれません。
「ものごとの本質をとらえるためには、実は複雑な現象をシンプルにとらえなおすことが必要」だと稲盛塾長が説いていらっしゃいます。
「事象は単純にすればするほど本来の姿、すなわち真理に近づいていきます。」
稲盛塾長は経営者として、経営をシンプルに突き詰め、真理を掴んだからこそ京セラをはじめ、KDDIの立上げ、日本航空の再建など大事業を為し得たのだと思います。
はたけは違いますが、個人的に大好きなザ・クロマニヨンズさんも非常にシンプルな考え方を持たれています。
インタビュー記事などを拝見すると哲学的な、宗教観のあるような内容に感じます。私の中では、選ぶ言葉やテーマこそ違えど、稲盛塾長のおっしゃること、甲本ヒロトさんの伝えようとすることの本質はどこか似たものであるように感じます。
「心を静めれば物事の神髄が見えてくる」と稲盛塾長もおっしゃている通り、あまり難しく、複雑に考えすぎると煮詰まってしまい、息苦しくなるので、シンプルに、シンプルに、真理や本質を掴めるように思考を巡らせていこうと思います。
会社でも、経済界でも、また政治の世界でも、リーダーとなれる人は皆、物事をシンプルにとらえる才能を先天的に持っている人だと思います。また、そうでなければリーダーになれないと私は考えます。 ...京セラフィロソフィ p605