まちを変える!ではなく、雰囲気を作っていく
経営コンサルタントとして、実家の家業の経営と佐伯内のクライアント企業の経営を高めていくことと平行して、まちづくり的な活動も実施しています。
最近感じたことを書き残しておこうと思います。
佐伯のまちに対して、自分自身がこれから先の人口減少、少子高齢化、経済衰退などの将来を想像し、何とかいい方向へ変えなければならない!と躍起になっていたように思います。
何かを「変える」というのは、立場的に不利な状況に立たされた人が行う行為なのではないかと最近、考え始めるようになりました。
個人的にサッカーが好きで、サッカーに人生哲学を見出す癖があるのですが、サッカーでも流れを変えよう、雰囲気を変えようと思う瞬間と言うのは、良い時ではなく流れが悪い時に実行する手段だと思います。
今ある淀んだ空気や流れを「変える」ために、声掛けをしたり、ボールを落ち着かせようとしたり、色々な手段を講じます。空気や流れを変える必要がある状況を生み出す前に、自分たちの意図する流れを「作る」ことが大事です。
翻って、流れが良い時は何かを変えるというよりは、自分たちが主導権を握りながら、どうプレイを組み立てていくか、ゴールまでのプロセスをどう「作る」かに集中しているのではないかと思います。
まちづくりにあっても、今までは自分自身を追い込んでしまっていて、変えなきゃ!変えなきゃ!と勝手に肩に力が入りすぎて、自分たちの意図する流れを作ろうとしていなかったのではと気づいたんです。
太鼓を叩くとき、ギターを弾く時、ボールをトラップする時、シュートする時・・・どんな状況でも力んで肩に力が入っていてはいいパフォーマンスを発揮できません。
物事にはそれぞれに適度な緊張感、テンションがあります。
肩の力を抜いて、周りを良く見て、「変える」ための努力ではなく、自分たちのスタイルを貫ける空気、流れを「作る」この視点、スタンスがとてもしっくり来ました。
どちらかと言うと今まではガチガチに力を入れて、ルックアップせず、足元にボールが来ても勝手にあわててミスをするような・・・良いパフォーマンスを発揮できる状況でなかったように思います。
いい意味で、ある程度力を抜いて、リラックスし、自分たちの作りたいものにフォーカスしていく・・・そうすれば自然と良い流れが生まれ、まちも人も自分たちの意図する方向に進んでいくんじゃないかと思っています。
「変える」ではなく「作る」
言葉遊びの様で、僕個人にはなんだか目からウロコの大発見の様な心地がしています。